〜For Bridges’s Blog〜

100年以上継続するブランディングを目指して

【閑話休題】チキンライス_海南雞飯

f:id:Forbridges:20200410153906p:plainf:id:Forbridges:20200410153847j:plain

 コロナの話題ばかりになっておりますので、ちょっとコロナが終わった後のことを考えて書いてみたいと思います。マレーシア・シンガポールで好きな食べ物として、海南雞飯(ハイナニーズチキンライス)があります。日本人がチキンライスと聞くと、ケチャップライスを思い出しますが、東南アジアでチキンライスと言いますと、上記左側の写真に見られる蒸したチキンをカットしたものと、チキンスープで炊いたごはんの日本で言うと丼となります。

 

 この料理自体は、元々中国の海南島(中国大陸の南部にある島で、今では観光地として栄えている島)から渡ってきた中華系の人たちが、元々あった海南料理を東南アジアスタイルに変えたものと言われております。僕が20年前に、マレーシアのマラッカにいた時に、週に4回は通っていたチキンライス屋さんの家族も、海南出身の方々で海南語を話しておりました。またこの料理は、東南アジア各地で見られ、有名なところではタイの"カオマンガイ"と呼ばれる料理となっており、他にもシンガポールインドネシアベトナム等で見受けられます。また変わったところでは、台湾に行った時にも同様の料理を見ることができました。

 

 種類的には、上記写真の蒸したチキンの他に、ローストしたチキンのもの。それ以外には、マレー系のお店に行くと料理方法として揚げたチキンをカットしたものを、のせた形のものになります。またこの料理の肝は、3点あると考えております。
①チキンの調理の仕方およびチキンにかけるソース
②チキンスープで炊いたライス
③チキンライスに添えられている赤いチリソース
 これらが全ての味や食感などがバランスしたものが良いチキンライスであると勝手に思っております。

 

 そして、先ほどは調理方法の違いによるチキンライスの違いをご説明しましたが、マレーシアでは、地方によって同じチキンライスでも違うスタイルのものがあります。まずは、マラッカチキンライスです。マラッカのチキンライスで特徴的なのは、下の左の写真のように、ライスが丸められていることです。ライスを2人前、3人前注文すると、ライスボールが山のように盛られて運ばれてきます。
 もう一つマレーシアで有名なチキンライスの街としては、イポーチキンライスがあります。イメージ的に、昔からマレーシアの人の間では、イポーチキンライス=おいしい!みたいなブランディングができており、クアラルンプールにある有名店もイポーチキンライスの名前を冠したお店となっておりました。最近では、チェーン店でも同様の名前のチキンライス店が展開されております。イポーチキンライスは、マラッカチキンライスのように、外見的に何か違うところがある訳ではないですが美味しいです。またチキンライスと一緒に出てくるものとして、右の写真の茹でたもやしにソースをかけた料理が出てくるのですが、これが単純な料理であるにも関わらず、食べ出すと止まらない感じになり、再発注になること間違いなしです!

f:id:Forbridges:20200410160032p:plainf:id:Forbridges:20200410160125p:plain