今回は電車の広告で気づいた日・ASEAN音楽祭について記載をしてみたいと思います。おもしろいと思いましたのは、電車内のデジタルサイネージにての広告をされており、日本人を除いたそれぞれの参加される歌手のFACEBOOKやInstagramフォロワー数が一緒に広告にのっておりました。
そこで今回は、それぞれのアーティストのフォロワー数と各国の人口およびFACEBOOKの利用率の一覧を作成しましたので、それを元に考察を書いてみたいと思います。
1. FACEBOOK+Instagramフォロワー数合計
1番多いのがフィリピンのSarahさんで1,400万人。続いてベトナムのDongさんの950万人。そして3番目にマレーシアのSitiさんで550万人となっております。特筆すべきは、それぞれの国々の人口に対する比率ですが、順番にフィリピンのSarahさんは13%、ベトナムのDongさんは10%、マレーシアのSitiさんは17%となっておりまして、日本の人口比にしますと1,500万人の人がフォローしているようなイメージとなりまして、ものすごい数字となっております。
それ以上にすごいのはブルネイのFakhrulさんとなっておりまして、人口比だけでいきますとフォロワー数は300%となっております。ブルネイは基本マレー語を公用語としておりますが、活動エリアが彼の場合はインドネシアとなっておりますため、このような逆転現象が起きているものと推察されます。
今回は、中華系のアーティストは出演されておりませんため、ここには掲載されておりませんが、中華系のアーティストになりますと、中国・台湾・香港・東南アジア各国の華僑の方々が顧客ターゲットとなりますため、国を問わずフォロワーが獲得できる形となるため、必然的にその数字は大きくなってまいります。
国名 | アーティスト名 | 合計 | 人口 | 人口比 | FACEBOOK 利用率 |
||
日本 | w-inds. | 44,000 | 13,200 | 57,200 | 126,000,000 | 0.05% | 30.2% |
今市隆二 | 46,000 | 0 | 46,000 | 0.04% | |||
登坂広臣 | 35,000 | 1,800,000 | 1,835,000 | 1.46% | |||
乃木坂46 | 140,000 | 33,000 | 173,000 | 0.14% | |||
ブルネイ | Fakhrul Razi | 40,000 | 1,250,000 | 1,290,000 | 430,000 | 300.00% | 95.3% |
カンボジア | Preap Sovath | 650,000 | 29,000 | 679,000 | 16,000,000 | 4.24% | 43.8% |
インドネシア | Andien | 0 | 1,540,000 | 1,540,000 | 261,990,000 | 0.59% | 49.6% |
ラオス | Alexandra Bounxouei | 0 | 344,000 | 344,000 | 6,680,000 | 5.15% | 35.9% |
マレーシア | Siti Nurhaliza | 0 | 5,550,000 | 5,550,000 | 32,050,000 | 17.32% | 74.9% |
ミャンマー | Sai Sai Kham Leng | 1,300,000 | 478,000 | 1,778,000 | 52,650,000 | 3.38% | 34.2% |
フィリピン | Sarah Geronimo | 13,280,000 | 760,000 | 14,040,000 | 105,310,000 | 13.33% | 63.6% |
シンガポール | Taufik Batisah | 0 | 358,000 | 358,000 | 5,610,000 | 6.38% | 85.6% |
タイ | Palaphol | 0 | 13,000 | 13,000 | 69,100,000 | 0.02% | 73.8% |
ベトナム | Dong Nhi | 8,390,000 | 1,130,000 | 9,520,000 | 93,640,000 | 10.17% | 58.7% |
※追跡できていないデータもございます。
2. FACEBOOK利用率(出典:we are social, 2018年1月)
また日本との比較で言いますと、アーティストの知名度の問題もございますが、相対的に日本のアーティストに比べて、人口に対するフォロワー数率は非常に大きくなっております。1つの理由としては人口動態的に若年人口が各東南アジアでは日本に比べて多いこと。もう1つには、表にも示しておりますが、FACEBOOK等のSNSの利用率が極めて高い状況にあるためです。今回調べた結果では、日本のFACEBOOK利用率が30%強であるのに対して、一番低いミャンマーですら34%ある状況となっております。そして、多いグループであるブルネイやシンガポールでは、85%以上の数字となっており、国民の中でFACEBOOKを利用していない人を探す方のが難しい環境となっております。
そして、日本では比較的多く利用されているTwitterは各国ではあまり利用率は高くない状況となっております。
弊社でも、各国パートナー企業との協業で、各メディアに対するアーティストの売り込みをさせて頂くこともございますが、各国で必ず言われることは、日本での各SNSでのフォロワー数については常に言及されます。言い換えますと、世界的にアーティストの評価をする上での一番最初のツールとしてSNSが利用されるのが当たり前の状態となっております。
弊社では海外のアーティストとのコラボレーションなども企画させて頂いております。もしご興味がございましたら、ご連絡を頂ければと存じます。
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