今回は、マレーシアで2018年9月に施行された新しい税制について取り上げてみたいと思います。2018年5月にマレーシア憲政史上で初めて生じた政権交代により1983年から20年間首相を務めたマハティールさんが復帰することになりました。
公約として見直しを約束していたSales Tax(日本で言うところの消費税)が、2018年6月から3ヶ月間暫定的に停止されました。そして9月から新しい税制が施行されることとなりました。
1. 食品・物販関係
兎に角複雑です。下記の<出典:myPF_https://mypf.my>から引用している内容をご確認下さい。これによりますと、
①税率0%:サトウキビべーすの砂糖、卵、ミルク、コーヒー、水、ソース等(表1)
ベーカリーオーブン、ウォーターサーバー、おむつ、衛生用品(表4)
②税率5%: 牛肉、チキンソーセージ、豚の皮、かえるの脚(表1)
くらげ、海の魚、塩漬け魚、貝柱、イカ(表2)
チーズ、バター、ヨーグルト(表2)
野菜、果物(表3)
ビスケット、オーツ、パン類(表3)
③税率10%: あわび、エビ、カニ、ロブスター、貝柱、イカ(表2)
アルコール類(表3)
原材料(銅・ゴムなど)、時計、おもちゃ、服飾品等(表4)
ざっくりと上記のような感じとなっておりまして、傾向的には日常使いをするものは、税率を安く、嗜好品や高級品と呼ばれるものについては税率を高く設定している傾向が見られます。ただここまで複雑ですと、運用側やレジのサプライヤーが非常に大変かと存じます。
表1
表2
表3
表4
2. サービス
続いてサービス関係の税率となります。
①0%: 飲食業、プライベートホスピタル *但し売上4,500万円程度まで(表5)
クレジットカード、宅配、飛行機、レストラン *但し売上1,500万円程度まで(表6)
②6%: それ以外
こちらは上と比較しますと比較的シンプルな形となってはおります。
表5
表6
いずれにしても6月に一旦税率が0になって、9月に新たに税制が施行されましたので、国内も非常に混乱していると聞いてはおります。落ち着くまでにはまだ相応の時間がかかるものと思われます。
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