前回、前々回と海外進出における注意点について書いてまいりましたが、今回がその最後の回となります。今回は、会社というより個人的な視点で書いてみました。
1. ローカルの人々と交わろうとしていない
前回までと重複する内容になってしまうかもしれませんが、個人的にその土地で生活をしようと思った時に、前回も書いた通り現地の方と交わることなしに、生活を進めることはできません。例えば、買い物にいったり、食事をしたり、髪を切ったりと日本と同様に生活をしていくためには、色んな方と接する必要があります。
そして、更に深く彼らの生活を知ることで、よりその国やその国の人々が、どうしてそのような思考をするのかを理解することができるようになります。特に仕事でその国に行っている場合は、部下であろうと同僚であろうと、一緒に何かをする上では、その方々の思考を知ることが重要になってまいります。そこで初めて、一緒に何かをしたり、より良い結果を残すことができることになります。
2. 旅行(出張)で来てその国について知っていることと、生活して知れることの違いを理解していない
良くあるのが旅行に行って、その国の方と接しただけで、その国について理解したと勘違いすることです。基本的に旅行で行く場合は、あくまでも訪問する側の私たちは、お客様として受け入れられることになります。一方で、その国に生活をして仕事をすることになりますと、旅行者に対してみせる一面と違った側面が見られることが良くあります。そのため、本当の側面を知るためには、ある一定期間を仕事を介して過ごしてみることが必要と考えます。
またマーケティング調査も同様で、単純に出張ベースで行ったその瞬間を切り取っただけで理解すること。また、現地に住んでいる知人に、見てきてと依頼したものの、専門職ではないために曖昧な回答をもらって、それを鵜呑みにしてしまうことなど想定されますが、真に理解するためには、自分の目で見て時間を使って、見たり聞いたり感じたりすることが重要になってまいります。
3. 言語を習得しようとしていない
しかしながら、1,2についてを達成するためには言語の習得がマストとなります。自分が言いたいことを伝える!先方が言いたいことを聞く!ということが言語ができないと実行することができません。そして、それができなければ相手の気持ちや文化の奥深く潜むものまで理解することが不可能です。そのため現地で住むには言語の習得が必ず必要になってまいります。またここで良くある勘違いなのですが、日本人は綺麗に話そうとする傾向が強くございます。しかしながら、東南アジア各国を見ても、英語を公用語して使っている国、そうでない国がありますが、普段私たちが中学生の時から学んだようなアメリカ英語で話すような国はございません。単語が違ったり、言い回しが違ったり、発音が違ったりと様々です。大切なのは、常に口にし続けること、コミュニケーションを取り続けることにあると考えています。
自身も青年海外協力隊で赴任した当初に何で現地言語が話せるようにならないんだ!?と現地のローカルに良く怒られたものです。<問い合わせ先>
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