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【閑話休題】タイのデモ活動

f:id:Forbridges:20200903005635j:plainf:id:Forbridges:20200903005645j:plain 約1ヶ月とちょっと前にタイで若者を中心としたデモ活動がございました。今は沈静化している!?ようですが、コロナによる経済の落ち込みや、外出規制の影響などもあってか大規模なものになるとの話も出ておりました。

www.jiji.com
 元々、タイという国自体東南アジアの中では、一番観光客数が多い国となっており、コロナ前の2019年には、3980万人の観光客が訪れた国となっており、その前の年も3,500万人を超えるなど、日本以上に観光による収入の依存度が高い国でありました。そのため、観光客が落とすお金がほとんどなくなってしまった状態にある現在においては、ビジネスの地盤沈下が激しく、やっきになって国として観光客を戻すための座組みが作れないかと取り組んでおります。

 

 そして、デモというと思い起こされるのが、このブログでも中途半端になっておりますが、紀行文として体験を書いている2008年の暴動です。その時も空港が閉鎖され、観光客の出入りができなくなってしまい、観光業が一時的に大きく落ち込むようなことがございました。

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 今回のデモの対象となっているのが、軍部が実質握っているタイ国政府となるのですが、今回特筆すべきは、現タイ国王も批判の対象となっていることです。タイの国民性として、王室に対する敬いの気持ちというものを小さい頃から教えられてきているため、非常に王室に対して敬愛の情が強い国民です。そして、ある時間になると国家が流れて、みなさんが直立不動になって国家が終わるまで、厳かな雰囲気で敬意を示す時間があったり、映画館でも始まりの前に国家が流れて、みなさんが起立してといったこともされるような国です。

 それが、今回色々とございまして(興味がある方は調べて頂ければと。)、大規模な暴動が発生しました。しかしながら、今回のデモ自体は若い人が中心となって起こされたものようで、世代によっては上記に述べたように、王室に対する尊敬の念が強いため、若い人たちがやっていることがよく理解できないとの意見もあり、世代による分断が起きつつあるような状況のようです。ただし、7月のデモ以来は、それほど大きなニュースも見ておりませんため、今は小康状態にあるようです。

 

 最後に、ニュースで流れていたのですが、アジア圏のアニメイベントに行くと、必ず流れると言っても良い"とっとこハム太郎の主題歌"がありますが、今回のデモでは、そのテーマソングにのせて替え歌を歌って、抗議を行なっているのは、ちょっと絵面的におもしろい側面ではありました。

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