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ビジネスのヒント17〜マーケティングの基礎_街歩き

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 その昔飲食業界の海外担当をしていた時の話です。よく東南アジアに出張にいくことがありました。その時のマーケティング方法は、とにかく歩くことでした。と言いましても、歩くことができる国、そうでなく国とあるため、非常に判断が難しいところではありますが、とにかく歩いて、目で見て、肌で感じて、においを嗅いで、とにかく食べまくることでした。

 

 特に食べるということが当時は生業でありましたため、取り扱っている業態に関わるレストランだけではなく、その土地にあるローカルの屋台やレストランで食事をすることで、その土地で受け入れらている味は、どういうものがあるのかを確認する作業をしておりました。

 また旅行前に必ずしていたこととしまして、現地の流行っているレストランを調べることをしておりました。一口に流行のレストランを調べるといっても、①現地で土地の人たちに受けられている食べログにようなサイト。②外国人によく見られているTrip Advisorの両方で調べる作業をしてから現地に赴くことをしておりました。当然、ものの見方、味覚が現地の人たちと、外国人は異なるため評価されるレストランが異なれば、順位もバラバラではございましたが、それぞれの目線で見てみることで、外国人が多いシンガポールバンコクのような都市では、普段見えなかったマーケットが見えてくることなります。

 

 そして、そのように動いていた時に一番思い出深いこととしまして、台湾の事例を取り上げさせて頂いて今日のブログは終了させて頂きます。当時まで立ち上げ前に、ファインダイニングやカジュアルダイニングを含めて、いろいろなレストランを訪問して、味覚調査をしていた時でした。信義地区にあるグランドハイアット広東料理を食べてみた時です。それまでマレーシア・シンガポールに長く滞在した経験があったため、広東料理は非常に食べ慣れた中華料理の一つであったのですが、台湾で食べたそれは塩気が、それ以外の国で食べたものと比較すると非常に薄味となっておりました。そこに気づいた後は、逆にその部分だけをずっと感じ続けておりました。

 

<蛇足>

 鼎泰豊 (ディンタイフォン )と呼ばれる台湾でも、アジアでも有名な小籠包で有名な店がございます。台湾に本店があり、中国本土は元よりシンガポール・タイ・日本など色んな国に出店をしております。また、それぞれの国でオペレータが異なっておるのですが、シンガポールではアジア全体にその事業エリアを拡大しておりますBread Talkグループがその運営をしております。オープンしてもう大分経つのですが、そのブランドを立ち上げる際には、シェフ・ホールスタッフ合わせて25名もの人を台湾に送り込んで勉強をさせて、立ち上げを実施して、その事業展開を送り込まれたコアスタッフを中心にして実施されたとのことです。

 ここからは個人的な好みの問題ですが、僕自身は、どの国の鼎泰豊が美味しいかと言われた際に、台湾本土よりシンガポールと中国の美味しかったイメージがございます。材料の違い等ありますが、意図的かどうかは定かではないですが、みなさんもアジアで展開しているチェーン店がございましたら、是非その食べ比べをしてみてはいかがでしょうか。