1日遅れではございますが、昨日2月5日は旧正月の初日でございました。今回は現地での旧正月の状況について書いてみたいと思います。
2019年の旧正月は2月5日でございましたが、昨年度の旧正月は何月何日でしたでしょうか?昨年度は2月16日が旧正月の初日で、来年度は1月25日と年によって日付は移動します。これは旧正月を決める暦自体が、太陰暦を用いておりますため太陽暦との1年の日数差異により、このように日付が移動することとなります。
1. 旧正月には何をする?
中国ですと旧正月前後で1週間ほどの休みが取れるため、休みの期間中に故郷に帰って家族と正月を過ごすということが一般的です。今朝のニュースでも出ておりましたが、14億人のうちこの時期4億人が中国国内外を移動するとの話が出ておりましたが、正にそれになります。
※中国では旧正月前後に人事部は少々ナーバスになります。と言いますのも、旧正月に故郷に戻った職員の人たちが、故郷に戻ったままで帰ってこないという事例が散見されるからになります。
シンガポールでは、中国同様に家族で集まって食事をしたり、また有給休暇と合わせて海外旅行に行くことが主流になります。そして、共通して懸念されることとしては、正月前後に2週間ずつぐらいは、正月モードに入ってしまい、あまり仕事のやる気がないことがあります。故に立ち上げ等でオープン日が決まっている場合は、必ず旧正月前にオープンを終わらせておくことが必要となります。そうしませんと、旧正月の影響で人が集まらないことや、仕事にあまり集中できないなどの理由から、オープン日自体がずれ込むことがございます。
2. 旧正月の営業
基本的には中華系の人たちは、国内にいるにしても海外にいるにしても家族と過ごすという前提がございますため、レストラン等のお店自体は休みということが多いです。しかしながら、2年前に私たちがシンガポールに居た時に旧正月にお店を開けるようにしたところ、旧正月中に行く場所がないシンガポール人の方々の集客ができたため、その後は、日系レストランでは旧正月中も開けている店が多いようです。
またマレーシアは結構旧正月でしまっている期間も長いので、旅行や出張で行かれる際には、気をつけて頂いた方が良いかと存じます。
3. 旧正月の料理
シンガポール・マレーシアで食べられる旧正月の料理は、魚生/イーサンと呼ばれる料理でして、魚の刺身や色々な野菜や果物を千切りにした上で綺麗に盛りつけ、揚げたワンタンの皮・砕いたピーナッツをふりかけ、甘酸っぱいソースをかけたものです。
それぞれの食材には意味がございまして、今年の願いなどを言いつつ、箸で食材を持ち上げながら混ぜていく料理となります。
<ご参考:House of Annie>
基本的には、シンガポール・マレーシアのだいたいの中華レストランにいっても食べることができますが、散らかしながら混ぜることが良いこととされておりますため、混ぜ終わった後のテーブルやその周辺は、結構唖然とすることもございます。一度旧正月中に、それらの国に滞在される機会がございましたら、是非お試し下さい。