今回は久しぶりに飲食事業におけるSNSについて取り上げたいと思います。今回事例として取り上げさせて頂くのは、アメリカのコーヒーチェーンの"スターバックス"とハンバーガーチェーンの"シェイクシャック"についてです。
1. スターバックス
a) 概況
・オープン日: 1995年10月
・店舗数 : 1,363店舗(2018年6月)
・展開SNS : FACEBOOK-1,246,828人, Instagram-1,900,000人, Twitter-4,596,505人
Pinterest- 703人, Blog
b) SNS展開上のポイント
①店舗を軸にブランド価値を伝える前提でありつつ、SNSをお客様とつながる場所とし
て活用し、企業として伝えたいメッセージを発信しております。また、新商品の認知
拡大の場として活用しております。そして、SNS上でも、店舗同様如何にお客さまの
体験を向上させて、顧客ロイヤリティを強くできるかという視点でSNSマーケティン
グを行なっております。
②マーケティングデータ分析に基づいて「最適化」や「自動化」を行い、いかに効率的
に顧客へリーチして、顧客からのいいね!の獲得や来店誘導をを得られるかに焦点を
置いてます。また、店舗ベースの商品別売上との連動を常に確認し、SNSでの投稿内
容の効果測定をしPDCAを回しております。
③他ブランドとのコラボラーションも頻繁に行なっており、直近ではアパレル
の”BEAMS”さんとのコラボをしております。それにより、お互いのブランドが保有し
ているお客様に対して、リーチを確保できるメリットを出しております。
④新商品発売時には、屋外イベントを実施し、そこにインフルエンサーを招待して、
SNS上でライブイベントをすることで認知拡散を図っております。
c) 効果性
2018年春のストロベリーフラペチーノプロモーションでは、通常店で推定150食用意
されている商品が、認知拡散を一気に行うことで各店舗にて14時には殆ど無くなって
しまう現象を起こすことに成功しております。
2. シェイクシャック
a) 概況
・オープン日: 2015年11月13日
・店舗数 : 13店舗
・展開SNS : FACEBOOK-5,554人, Instagram-15,400人, Twitter-4,121人, Blog
b) SNS展開上のポイント
①積極的にInstagramを活用したプロモーションを実施し、広告を使わずに全て店舗・
メディア経由で拡散した情報からフォロワーを獲得しているため非常に顧客の質が高
く店舗訪問に繋がりやすい。
②参加型キャンペーンを活用することで、お客さまにSNSへの投稿を促しかつSNS上で
の拡散が狙え、『認知度アップ』に繋げています。また、「写真を撮る為」の実店舗
への来店も促進しています。
③『動画』投稿を活用することで、ユーザーの目に留まりやすく視認率が高くなりま
す。実際に、動画の投稿を見てくれたユーザーの数は、写真を投稿した場合の5倍以
上になるケースもございます。
④よく載せてくれているお客様には必ず有難うのメッセージを送り、ロイヤルカスタマ
ー化をしている。
⑤また何よりアメリカ本部で活躍していたマーケティングマネージャや、基本的な写真
撮影マニュアルを活用することにより、アメリカ本体ブランディングと代わり映えが
しないブランド展開ができ、お客様のアメリカブランドとしての期待感をうまく醸成
しております。
⑥店舗内にシェイクシャックにいることが分かるアイコンが配置されており、お客様が
写真撮影をした時に映り込ませ拡散することで、更に認知を上げることを可能にして
います。
c) 効果性
上記のような企業努力の結果、SNS内の広告はもちろんのこと他の広告は一切せずし
てお客様をロイヤルカスタマー化し、顧客の誘導を図ることができております。
デジタル周りでの集客に関しましても弊社にてお手伝いをさせて頂いておりますので、ご興味がございましたら是非ともご連絡を頂ければと存じます。