アジアの音楽業界に関してファン目線で書いてみる第2回目になります。前回は、大中華圏でのアーティストの流れについてみました。今回はそこで取り上げたNamwee / 黄明志さんについて取り上げてみたいと思います。
1. 経歴 <wikipediaより>
出身地:マレーシア, ジョホール州, ムア
誕生日:1983年5月6日(35歳)
肩書き:歌手、作詞家、作曲家、脚本家、映画監督、俳優
2. 来歴
マレーシアのジョホール州の田舎町であるムアで育った黄明志は、小さい頃から楽曲を作っており、中学生の頃には400曲の楽曲を生み出しておりました。その後、友達と"大娘乐队"というバンドを作って、いくつかのコンペティションに出場をして賞を獲得したりしました。
そして彼の知名度を上げた有名な事件としては、当時出始めたばかりのyoutubeに自作の楽曲を上げたことがきっかけでした。マレーシアの国家である"Negaraku"という楽曲に対して、自分なりのアレンジを加えた楽曲を発表し、それがマレーシアの政府・イスラム教の団体を巻き込んでの大問題に発展したことでした。
また彼が積極的にしかけていることとして、中華系マレーシア人は特にそうなのですが、公用語であるマレーシア語・英語以外に、中華系同士で話すときに使う中国語。家の中で話すときに使う広東語、福建語などの中国語の方言など、合わせて最低4言語で話すことができます。その出自に基づいたベースを活用して、各国の言語の比較や文化の比較をしているYoutubeの動画を上げる活動を続けております。
続いて彼のがし続けている活動としては、各国のアーティストやYoutuberとのコラボレーションです。タイ・中国・ベトナム・日本などコラボレーションの機会を積極的に求めて、楽曲を制作して同じくYoutubeで展開していることです。コラボレーションをする相手にもよりますが、元々大中華圏において多くのフォロワーを集めている彼の拡散力にローカルのアーティストは乗っかることができますし、逆に彼がローカルで人気のYoutuberに乗っかることもできることで、双方にメリットが出ているような印象がいたします。
最後にコラボレーションでも、大物歌手とのコラボレーションの楽曲をご紹介いたします。大半はおちゃらけているような楽曲ではありますが、シリアスな感じな楽曲の展開もありますが、当たり前の話ですが、ベースの歌を歌うということに関して、しっかりとした技術があるが故になせる技だと思います。また前回ご紹介をしたように、SNSでの展開から幅広く認知が高まりましたが、そこも元来楽曲を想像する力。そしてリアルにコンペティションに出ても勝ちきることができる力がベースにあると考えられます。