前回に引き続いて東南アジア各国の飛行場について深掘りしてみたいと思います。空港内で広告やイベントをしようと思った際に、実際に空港を利用される人たちのペルソナは非常に気になるところです。また、実際に空港を利用されている人たちがどの国から来ているのかも1つの重要な指標になってくるかと存じます。
一方で、シンガポールを除く東南アジアにおいて、飛行機を利用してビジネスや旅行に行く方々というのは、その国に住んでいる一般的な人たちに比べるとある程度裕福な人たちであると言って良いかと存じます。
世界 ランク |
空港名 | 国名 | 乗降客数 |
8 | スカルノハッタ空港 | インドネシア | 63,015,620 |
9 | チャンギ空港 | シンガポール | 62,219,573 |
11 | スワナプール空港 | タイ | 60,860,704 |
12 | クアラルンプール国際空港 | マレーシア | 58,554,627 |
18 | ニノイアキノ空港 | フィリピン | 42,000,000 |
23 | ドンムアン空港 | タイ | 38,299,757 |
1. チャンギ空港 / シンガポール
順位 | 国名 |
1 | インドネシア |
2 | マレーシア |
3 | 中国 |
4 | タイ |
5 | オーストラリア |
6 | インド |
7 | 香港 |
8 | フィリピン |
9 | 日本 |
10 | ベトナム |
上記はチャンギ空港の国別搭乗者数のランキングです。マレーシアの次に近くて人口が多く、そしてLCCも非常に多く飛んでいるため、インドネシアがランキングの1位となっております。その次に、シンガポールにとっては、すぐ隣の外国であるマレーシアが第2位となっております。マレーシアについては、遊びということもありますが、ビジネスによる出張も多いイメージです。その次は、大中華圏として考えますと、東南アジアもそこに含まれることになりますが、中国からの利用者が多いため第3位となっております。第4位にはこれも比較的至近のタイ。そして第5位にはオーストラリアとなっております。オーストラリアについては、遊びという面もありますし仕事としての側面もあるかと存じます。また大学をオーストラリアで卒業するという方も、毎年ある一定数はおりますので、物理的にもパースであれば4時間程度のフライトですし、比較的距離の近い国となっております。
2. クアラルンプール国際空港 / マレーシア
順位 | 国名 |
1 | インドネシア |
2 | 中国 |
3 | タイ |
4 | シンガポール |
5 | インド |
6 | オーストラリア |
7 | ベトナム |
8 | 香港 |
9 | 日本 |
10 | 台湾 |
続いてマレーシアの首都のクアラルンプールにあるクアラルンプール国際空港についてです。蛇足ですが、今でこそ鉄道ができたり、ショートカットができる高速道路ができたので時間が短縮されましたが、クアラルンプールの中心部からは結構遠く、できたばかりの20年前は、中心部に出るのに非常に時間がかかりました。
第1位はシンガポールと同じくインドネシアとなっております。同じイスラム教の国であり、文化的にも非常にマレーシアはインドネシア人にとっては来やすい国となっております。続いて第2位は中国。そして第3位はタイとなっておりまして、漸く第4位にシンガポールが出てまいります。シンガポールについては、隣の国であるために頻繁に出入りはあるものの、元々の人口が少ないからランキング的には上の方に来ないといった感じでしょうか。
また第5位はインドとなっております。理由としましては、マレーシア自体多民族国家となっておりまして、インド南部からの移民の方々もある一定数おられます。そのため、インドとの交易も頻繁に行われており、ビジネス・観光での出入りも多い状況となっております。
前回も申し上げましたが、東南アジアエリアにて広く事業展開をされていたり、ある一定の所得がある層に狙いを定めたマーケティングをしていくためには、空港というのは一つの選択肢として非常に有効になってまいります。
同様に、空港に来られたお客様が動く動線を抑えることももう一つの方法として考えられます。次回は各航空会社の機内誌について書いてみたいと思います。
空港での広告にご興味をお持ち頂けましたら、是非弊社までご連絡を頂ければと存じます。<info@forbridges.net>