今回は2018年7月12日にシンガポール政府から出た"Monthly Retail Sales and Food and Beverages, May 2018"(2018年5月度の月間リテール・飲食業界レポート)について、纏めたいと思います。
https://www.singstat.gov.sg/-/media/files/news/mrsmay2018.pdf
1. 項目について
項目としては、小売系は1) 百貨店 2) スーパーマーケット 3) ミニマート・コンビニ 4) 食物販 5) 自動車販売 6) ガソリンスタンド 7) 医薬品 8) アパレル・シューズ 9) 家具生活用品 10) 娯楽用品 11) 時計・装飾品 12) PC・通信関係 13) メガネ・本の13項目となっておりまして、飲食系は、1) レストラン 2) ファーストフード 3) フードケータリング 4) その他の飲食所の4つになっております。
※なお小売については、政府による施策が市場動向に影響を及ぼしやすい自動車販売を含む数値と含まない数値それぞれ開示されております。
2. 小売業界(自動車販売を除く)
前年同月比では2.2%の成長率、また対前月比においての0.4%増となっております。項目別に見て見ますと、対前年で大きく増えているのは、家具生活用品の9.1%、ガソリンスタンドの8.8%、アパレル・シューズの6.8%、医薬品の6.4%となっております。逆に減少率が大きいのは、PC・通信関係の▲11.3%、メガネ・本の▲3.2%、娯楽用品の▲2.2%と続いております。理由としましては、Hari raya(ハリラヤ・イスラム教の正月・年によって日にちが違う)が6月にあったため、その前に家具を買い換える需要が大きかったため。またガソリンスタンドの売り上げが良かったのは、価格が前年に比べて高かったのが原因となります。また一方でコンピュータ・通信関連が減少したのは、この時期のスマホの販売金額の低迷によるものでした。
価格調整前対前年比 価格調整後対前年比
3. 飲食業界
飲食業界においては、ファーストフードが大きく伸張して対前年比で+10.8%、フードケータリングが+5.8%と増加しましたが、レストランでは若干のマイナスの▲0.3%でした。レポートには、理由についての記述はございませんでしたが、ラマダン(断食月)であったことが関係しているのでしょうか!?
価格調整前対前年比 価格調整後対前年比
今回はいつもと違った切り口で書いて見ましたが、今後たまには各国の経済状況についてまとめた記事を投稿していければと存じます。
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