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紀行文_灼熱のタイ①_到着編

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 今回は趣を変えて、過去に経験したことを書いてみたいと思います。
 時は2008年11月、当時とある会社のシンガポール拠点で働いていた私は、タイに出張に行く飛行機の中で、これから起こることを何も知らずに、タイに行ったら仕事以外の時間で何をしようかな?と妄想をしておりました。

 

 夕方前にはバンコクに到着し、空港リムジンで行けば夕方のラシュアワーの前には、ホテルに一旦到着して、そこから事務所に顔を出せば良いかなどと考えながら、2時間と少しの短いフライトを終えて、バンコクスワンナプーム空港に到着。普段通り、飛行機を降りて、広いスワンナプーム空港をの中を走る長いエスカレータにのりながら、悠長に携帯の電源をオンにするやいなや、けたたましく携帯のリングトーンがなりました。見ると何やら留守電が入っているよう。まだまだエスカレータに乗りつづけながら、留守電を確認すると、すごく慌てた雰囲気で"降りたらすぐ電話しろ!"と切羽詰まった感じで録音されたメッセージが残されていた。

 

  "はいはいっ"と思いつつ、電話して見ると、"空港が大変なことになっている!"と慌てた様子で私に伝えてくる。。。まだまだ荷物を受け取る場所にも行き着いてないし、周りは普通通りですよぉ〜と思いつつ、普段からせっかちな上司であったので、なんか意味不明だなぁと。。。

 

 イミグレを抜けて荷物を取って、当初予定していた通り、空港リムジンのカウンターに行こっと思って、カウンターに行ったところ。。。"CLOSE"の5文字がなぜか小さな看板で表示されている。。。じゃもう一つのカウンターに行けばいいやと思いつつ、もう一つのカウンターに行って見ると。。。同じく"CLOSE"の5文字が。。。
"ちっ"と思いつつ、まぁ仕方ないから、面倒だけどタクシーでも拾って行くかなぁと思いつつ、空港の荷物受け場を抜けてタクシー乗り場方面に行ってみると、なんと100人、200人ではきかないぐらいの長蛇の列。ここで流石に鈍い私も、事態の深刻さに漸く気づく(上司さんごめんなさい)。とはいいつつも、何とかなるだろうと思っているのが、私のいいところでもあり、悪いとことで。じゃ次の手はと、半分おもしろくなってきつつも考えた案として、出発ゲートに行ってタクシーを捕まえよう(当時バンコクに空港は、本当はダメですが出発ゲートに送ってきたタクシーを捕まえるという荒技が可能だった。)と思って、上のフロアにエスカレータに上がって目にした光景は。。。

 なんと、機動隊が何百人も整列して、入り口の前にバリケードのように立ちふさがっているではないですか!?ここに来て、本当に漸くといって事態の本当の深刻さに気づくのでありました。

 

 じゃ次の手はと私が考え付いたのは、タクシーの列に並ぶのは嫌だしなぁ〜なんかないかなぁと思いつつ(当時エアポートレールリンク/空港まで繋がる電車はなかった。)、エスカレータを降りている最中に目に飛び込んで来たのは、"Public Bus"という単語でした。そうだ、バスで移行と思いマップを見てみたら、運良く滞在する予定のホテルまで行くバスがある!!!しかも、それほど時間を待たずに乗れるバスが来ると思って、待つことに。しかし、待てども暮らせども中々来ない。空港の外の状況が全くわからないため、なんで来ないんだろう???と思いながら待つこと2時間。漸くバスに乗ることができて一安心。

 

 今日は色々あったから、まずは一休みと思ってバスの中でくつろぎ始めたら、目にしたのは、空港まで繋がる高速道路をアリの大群のように人や車を埋め尽くした光景でした。その光景が、永遠と何キロも何キロも空港に繋がっており、驚愕するばかりでした。

(後日、この一群は空港を占拠するに至り、何日間も空港が閉鎖される事態になるとは、その時はこれっぽちも思い至りませんでした。)

 

続く。。。